工房・長屋
 

今回の長屋ニュース

『ボタ山と長屋と仲間たち、人情ひしめいて(毎日新聞より)』

博多湾を埋め立てた福岡市西区の住宅地、豊浜と愛宕浜。高級マンションやショッピングモールが建ち並ぶしゃれた街並みは半世紀前、ボタ山のふもとに長屋が並ぶ、炭鉱の街だった。

この地で姪浜炭鉱の操業が始まったのは、第一次世界大戦が開戦した1914年。29年に早良炭鉱と改名された。現在の姪浜・下山門地区から対岸の能古島までの地下300〜400メートルに、おわん形の炭層が広がっていたという。

62年の閉山を炭鉱労働者として迎えた木下進さん(82)=同区小戸=は長屋の炭鉱住宅に住んでいた。

最盛期、炭住には2000人を超える仲間と家族がひしめいた。「24時間交代制で働くけん、いつも道路は人でいっぱい。今じゃ車ばっかでゲタの音も聞こえん」

おかずを分け合う、向こう三軒両隣。銭湯帰りの赤のれん、東映劇場で見た鶴田浩二……。街はきれいになったが「あのころを知っとるもんに言わせりゃ、むしろ寂しくなったねえ」。




今では次々と姿を消しつつある“長屋”。それは、時代背景が表に現れた、ひとつの必然だったのかもしれません。

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